2014年5月の税務と労務
5月12日 | 4月分源泉所得税の納付 |
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5月15日 | 特別農業所得者の承認申請 |
6月2日 | 3月決算法人の確定申告(法人税・消費税等) |
5月 | 自動車税・鉱区税の納付 |
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哲人・中村天風先生
第四六回タバタ会は、七月四日(金)に例年通りホテル日航大阪にて開催予定で、講演会では作家の神渡良平さんから哲人・中村天風についてお話をいただくことになっています。
中村天風は明治九年東京府豊島郡に生まれ、明治三七年日露戦争の軍事探偵として満州で活躍。帰国後、当時死病であった奔馬性肺結核を発病したことから、真理を求めて欧米を遍歴。その帰路、ヨガの聖者カリアッパ師と運命的に出会い、ヒマラヤの麓で師の指導を受け、奇跡的に病を克服します。
帰国後は実業界で活躍しますが、大正八年、突如感ずるところがあって、社会的地位、財産を放棄し、真に生きがいのある人生を生きるための実践哲学「心身統一法」についての講演活動を始め、政財界の有力者をはじめ数多くの人の支持を受け、天風哲学として広く知られるところとなりました。昭和四三年逝去。
天風先生は、生死をさまよう体験と修業のうちに、自分の生命が宇宙の大生命とつながっているという一体感を悟られ、その後自分でも信じられないような強い生命力と霊力を発揮するようになります。
そして“毎日が喜びの渦巻きのような”とご自身が語っておられる幸福を得、その幸福を人々に分かち与えるため、九二歳まで寝る間を惜しみ活動を続けられたのです。天風哲学は先生の貴重な悟りのうえに築かれたもので「人間の心で行う思考は、良くも悪くも人生の一切を創る」という言葉に象徴されます。
その教説の真髄ともいうべきところは
「心は霊魂を通じて、その源流である“宇宙霊”につながっている。宇宙霊とは、一切の万物を創造し、育み、統轄する大生命・大エネルギーの本源である。人間の生命の本質である心と霊魂は、宇宙霊としっかり結ばれ通じ合っている。この原理を絶対的なものと理解し、把握し、信念化しなければならない。」
「この絶対的関係を揺るぎないものにすれば、宇宙エネルギーの受入量が増え、人の生命力は強さと輝きを増す。また、心の思考によって宇宙霊がそれに順応して働きだす。心の思考次第で運命も健康も自分の望むとおりになる。心が積極か、そうでないか、それによってその人生を良くもするし、悪くもする。」と、簡明直截、しかし深い。
講師の神渡良平さんは、中村天風についての著作も多く、現在、天風哲学を語るに最もふさわしい方です。一人でも多く方に天風哲学の深淵に触れていただけたらと願っております。
田幡 民生